発送用に使う梱包材
販売商品の発送用に使う梱包材といえば、なんといってもまずダンボールですね。
ダンボールといってもいろいろあります。フルート、ライナー、中芯などの材質違いや、A式、ヤッコ、組箱などの形状違い、クラフト色、白色などの色違いがあります。もちろんロゴなどの印刷も可能です。
フルートには、A、B、Wフルートなどがあり、ダンボールの厚さが違います。Wは、AとBフルートを貼りあわせているのでかなりの強度があり、重量物を梱包するときに使用します。
ダンボールは、ライナーと中芯で、できています。ライナーは、ダンボール表裏面の紙のことで、C5、K6などがあります。強度はCよりはKが強く、また数字が多い方が強くなります。
中芯は、ダンボールの波形状の部分で120g、180gなどがあり、強度は数字が大きいほど強くなります。 A式は、オーソドックスなみかん箱タイプのことです。
ヤッコは文字通り、やっこ凧のような形の一枚もので、四方を内側に折って箱になります。組箱は、いろいろな種類がありますが、ワイン専用のワイン箱のようなタイプもあります。
通常は、Aフルート、C5ライナー、中芯120g、A式、クラフト色を使用するのが一般的です。普段よく目にするタイプがこれです。
梱包用テープ
販売商品の梱包用テープには、材質の違いでクラフトテープ、OPPテープ、クロス(布)テープなどがあります。また、テープの色もクラフト色以外にも透明、白色などいくつかあります。他にも印刷入りの印刷テープなどもあります。 クラフトテープは、紙でできているので、いちばん安価です。 但し、運送会社の送り状などをテープの上に貼るとはがれる危険がありますので注意して下さい。表面を滑りにくく加工してあるタイプもありますが、少し高くなります。布テープは、強度があり、しかも手で切れるので便利ですが、コストが割高です。 コスト面、強度面のバランスがいいのがポリプロピレンなどのプラスチック素材のOPPテープです。ただし、OPPテープは手で切れないので効率よく作業するためには、梱包用テープカッターをおすすめします。
正確な梱包
発送した商品が注文と違ったり、数量が少なかったり、不良品だったりしたら、ネットショップの信用はガタオチです。
まず梱包する前に再度、商品に不良部分がないかどうか、しっかりと検品しましょう。健康食品などの場合は、賞味期限にも充分注意しましょう。
つぎに納品書を見ながら、商品に間違いがないか、数量は間違いないか、送り先に間違いがないか、必ず確認してから梱包し、送り状を貼りましょう。その為にも、梱包作業は、必ず明るい場所でするようにしましょう。
そして、なるべく広い作業台を用意して、作業台のうえにはよけいなものをおかないようにし、ごちゃごちゃしてないすっきりとした作業台で梱包作業をしましょう。
また、梱包作業は一件づつ確実に終わらせるようにしましょう。何件もいっしょに梱包すると送り状を貼り間違えたり、納品書を入れ間違えたりトラブルのもとになります。
安全に梱包
配送中に商品がこわれないように梱包しましょう。そのためには、商品がわれものの場合は、必ず商品自体をエアキャップやミラマットなどの緩衝材でくるみましょう。また、われものを発送する場合は、紙袋ではなく必ずダンボール箱を使用して下さい。
ダンボール箱は、商品にあったサイズのものを選びましょう。ただし、商品がガラスなどのこわれものの場合は、ひとまわり大きいサイズのダンボール箱を選び、ダンボール箱の底、四方側面を緩衝材でおおい、そのうえに緩衝材で包んだ商品をのせ、そのうえも緩衝材でおおいます。
さらに、商品が箱の中で動いて自重で破損する場合がありますので、荷物の中で商品が動かないように緩衝材で隙間をうめましょう。
ここまでやれば、よほどのことがないかぎり、商品が破損することはないでしょう。ただし、手間もかかるし、緩衝材の費用もばかにならないので、くれぐれも緩衝材を使い過ぎないように工夫して梱包しましょう。
丁寧に梱包する
大切な商品をきれいに丁寧に梱包することもネットショップの信用を上げるために必要です。届いた商品がきれいに梱包されていると受け取ったときに気持ちがいいものです。逆に雑な梱包だとネットショップのイメージが悪くなってしまいます。
とくにおしゃれ雑貨や高価な商品の場合は、イメージをこわさないように梱包材にも注意が必要です。たとえばダンボールの色なども通常のクラフト色よりは白色の方がイメージはよくなります。白色のダンボールで梱包するときは、梱包用テープの色も白色か透明テープを使いましょう。
梱包時に注意することは、商品をよごさないためにも、きれいな梱包作業台のうえで、きれいな手で梱包するということです。とくに指紋のつきやすい商品を扱うときは、手袋をして作業する必要があります。また、髪の毛や小さいゴミなどが混入しないように気をつけましょう。
また、送り状、取扱注意シール、配達指定シールなどは、まっすぐきれいに貼りましょう。
ギフト用商品
誰かのギフト用に商品を注文されるお客様もいます。そういうお客様の要望にこたえたい場合、通常は商品をギフトラッピングしてリボンをかけたり、ギフトバックなどに入れてリボンなどで口をしばったりしますが、なかなかきれいにできません。リボンかけは、まだしもデパート包装は、意外と難しいものです。
それでもなんとかプレゼント対応したいという場合、簡易包装にするか、ラッピングではなくギフトボックスやギフトバッグに入れて、リボンのかわりにギフト用シールやラッピングオーナメントを貼るという方法を使えば簡単で見栄えが良くなります。
また、セロテープにもいろんなデザインがあるので、こだわってみてはいかがでしょうか。 発送先が購入者かプレゼント先かによっても違いますが、梱包時に商品とは別にギフトカードや手提げ袋を同梱するのもいいでしょう。
ギフト用梱包は、あなたのセンスで決まります。尚、発送用の外箱をラッピングするのは、輸送中に汚れるのでやめたほうがいいでしょう。