仕入れ先を見つける

「売りたいものはある。しかし、仕入れ先はどこだ?」初めての仕入れのときは、このような素朴な疑問を持つかもしれません。基本的に仕入先がわからないモノというのは少ないでしょう。ネットの情報も充実してきていますし、いくらでも手がかりはあります。
まず、仕入れ先を見つける基本的な方法は、「その商品を見る」に限ります。世の中に流通する商品には製造元や販売代理店名などが記載されていることが多く、その連絡先にコンタクトを取って、どこから仕入れるか教えてもらえば、一瞬で解決できます。
また、市場に出回る多くの商品にはバーコードがつけられています。バーコードから製造元を突き止めることも簡単ですね。製造元がわかれば、仕入れ先もわかったのと同然です。

ある意味タブーですが、販売しているお店に聞くと、あっさりわかってしまうこともあります。ただ、仕入れルートは社外秘といった場合、あれこれ詮索していると危険人物としてお店への出入りを断られるかもしれません。
もっとも、アルバイトや正社員として潜り込めば、簡単に情報が入手できるでしょう。

注残

納期が遅れている注文のことです。例えば、メーカーに発注した際、メーカーが在庫切れを起こし商品を出荷できず、後日納品することになる注文分(予約、保留)のこと。正確には受注残。
具体的に言うと、メーカーに100個発注をかけた際、70個は在庫があったのですぐに送ってもらいましたが、残り30個は後日入荷次第納品です。この時の「残り30個分」が注残です。バックオーダーと言うこともあります。

発注単位

仕入れをする場合、卸値で買いつけますが、多くの場合注文の最低単位が決められていることが一般的です。「発注単位は3ケースからでお願いします。」「発注は10万円以上でお願いします。」など、注文するときの単位のことです。
「発注単位」は「注文する際の最低ラインのことですから、英語で「ミニマム(minimum/最小の量)」と言うこともあります。また、よく似た言葉に「ロット(lot/組、単位)」という言葉があります。「1入/lot」と書いていれば、1つの箱に商品が2個入っていて、それが最低発注単位だったりします。

元払い

元払とは、発送人が送料を負担して荷物を送ることを意味します。送料着払いの反意語です。送ってもらう側の立場で言い換えると「送料無料」です。
問屋やメーカーに直接商品を取りに行けば、配送運賃はかかりませんが、仕入れ先が遠方の場合、送ってもらうのが一般的です。そうすると、ネットショップでの販売と同じように、「送料は誰が負担するか?」という問題が出てきます。
そこで、例えば、「10万円以上の発注の場合は送料元払い。」などの条件があれば、10万円未満の仕入れは別途送料を払わないといけないし、10万円以上仕入れるなら、送料は卸し先が負担してくれるということになります。